『顕正会の使命と確信』　―特別講義・資料（平成十年七月作製）―

一、顕正会の使命
○二つの使命あり。正系門家においては御遺命守護、日本国においては御遺命実現。
○この使命のゆえに、正本堂の前夜に発足し、他国侵逼の前夜に一千万となる。

二、御遺命守護における不思議

(1)強大の宗門・学会が揺れ動いた不思議
　「例せば国の長とある人、東を西と云い、天を地と云い出しぬれば、万民はかくのごとく心得べし。後にいやしき者出来して、汝等が西は東、汝等が天は地なりといわば、用ることなき上、我が長の心に叶わんがために、今の人を罵り打ちなんどすべし」（報恩抄）

一、顕正会の使命
○二つの使命あり。正系門家においては御遺命守護、日本国においては御遺命実現。
○この使命のゆえに、正本堂の前夜に発足し、他国侵逼の前夜に一千万となる。

二、御遺命守護における不思議

(2)解散処分により御在世の信心が蘇った不思議

(3)ニ度の悪風の不思議

(4)二度の亀裂・抗争の不思議

(5)戒壇の大御本尊還御と正本堂撤去の不思議

阿部管長への諌暁書・「正本堂の誑惑を破し懺悔清算を求む」（平成二年四月二十七日）
「しかるに今、国立戒壇に安置し奉るべしとて大聖人が留（とど）め置かれた戒壇の大御本尊は、国立戒壇を否定するための誑惑（おうわく）の殿堂、邪法の神父を招いて穢（けが）した不浄（ふじょう）の正本堂に居（す）えられ奉っている。
大聖人を辱（はずかし）め奉ること、これより甚しきはない。御法魂いかで安穏に住し給うべき、宗開両祖の御悲憤（ごひふん）を恩いまいらせれば、その恐れ多さ、ただ背筋の凍（こお）るをおぼえるのみ。この重大なる不敬を謝し、御遺命違背の大罪を償（つぐな）う道はただ一つ速（すみや）かに、戒壇の大御本尊を清浄の御宝蔵に遷座（せんざ）し奉り、誰惑（おうわく）の正本堂を撤去（てっきょ）すること。
　これ以外には断じてありません。而してこれを為すべき責務と為し得る権限は、ひとり阿部管長の一身にあります。もし顕正会の言を軽んじ、一分の改悔（かいげ）なく、さらに『本門寺改称』などの悪事を重ねるならば、現当（げんとう）の大罰いかで免（まぬが）れましょうか。顕立正意抄に云く『我が弟子等の中にも、信心薄淡（うす）き者は臨終の時阿鼻獄（あびごく）の相を現ずべし。其の時我を恨むべからず』と」

三、一閻浮提大闘諍（いちえんぶだいだいとうじょう）と広宣流布
(1)広宣流布の原理
　「其の時智人一人出現せん。……亜口罵詈・杖木瓦礫・流罪死罪に行わん時、・・・・大菩薩は梵帝・日月・四天等に申し下され、其の時天変地夭盛んなるべし。国主等其のいさめを用いずば、隣国に仰せつけて彼々の国々悪悪王悪比丘等をせめらるゝならば、前代未聞の大闘浮一閻浮提に起こるべし。其の時日月所照の四天下の一切衆生、或は国ををしみ或は身ををしむゆえに一切の仏・菩薩に祈りを懸くともしるしなくば、彼の憎みつる一（ひとり）の小僧を信じて、無量の大僧等・八万の大王等・一切の万民、皆頭を地につけ掌を合わせて、一同に南無妙法蓮華経ととなうべし」（撰時抄）

(2)御在世の広宣流布（法体・逆縁広布）
　「今の白界叛逆・西海侵逼のニ難を指すなり。此の時地涌千界出現してヽ本門の釈尊を脇士と為す一閻浮提第一の本尊此の国に立つべし」（観心本尊抄）

(3)滅後の広宣流布（順縁広布）
　「設（たと）い万祈（ばんき）を作（な）すとも、日蓮を用いざれば、必ず此の国今の壱岐（いき）・対馬（つしま）如くならん」（聖人知三世事）

「ただをかせ給へ、梵天・帝釈等の御計として、日本国一時に信ずる事あるべし」（上野抄）


(4)広布前夜の大闘闘諍る
　○冷戦終結と戦国時代
　○大量破壊兵器の拡散
　○世界的な経済崩壊、地球的規模の天変地異

四、御遺命の本門戒壇とは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
(1)広宣流布の時、国家意志の表明を以て、富士山天生原に建立される国立戒壇。
　　
　　「戒壇とは、王法仏法に冥じ仏法王法に合して、王臣一同に本門の三大秘密の法を持ちて、有徳王・覚徳比丘の其の乃往を末法濁悪の未来に移さん時、勅宣並びに御教書を申し下して、霊山浄土に似たらん最勝の地を尋ねて、戒壇を建立すべき者か」（三人秘法抄）

(2)地涌の菩薩の確信に立て
　「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は、男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱えがたき題目なり。日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱えしが、二人三人百人と次第に唱えつたふるなり。未来も又しかるべし。是れあに地涌の義に非ずや。剰え広宣流布の時は、日本一同に南無妙法蓮華経と唱えん事は、大地を的とするなるべし」（諸法実相抄）

(3)すでに不思議の諫暁あり、どうして広宣流布・戒壇建立が実現せぬことがあろうか。