―入信勤行の際の指導要項― 【 新しく入信された方へ】
本日は入信おめでとうございます。 日蓮大聖人は末法の一切衆生をお救い下さる御本仏であります。大聖人は龍の口の御法難、佐渡の御流罪等、いのちに関わる大難を幾たびも忍び給い、ついに三大秘法という根源の仏法、いかなる人も幸せになる唯一の正法を日本の国に確立せられました。
三大秘法の休は日蓮正宗総本山大石寺に、七百年来伝持され来たった本門戒壇の大御本尊であります。この御本尊を信じ、南無妙法蓮華経と唱え奉れば、いかなる人も必ず幸せになるというのが大聖人の御教えであります。
御本尊は凡夫の眼には、ただ文字と映るとも、信心の眼開けて拝し奉れば、実に御本仏日蓮大聖人の御魂・生身の御仏であります。
ゆえに大聖人は
「日蓮がたましひをすみにそめながしてかきて候ぞ信じさせ給へ、仏の御意は法華経なり、日蓮がたましひは南無妙法蓮華経にすぎたるはなし」と仰せ給うのであります。
―入講勤行の際の指導要項― 【創価学会から 新しく入講されたかへ】
本日は日蓮正宗妙信講への入講おめでとうございます。 日蓮大聖人の弟子である私達は、大聖人の仰せのままの信心修行を致さねばなりません。
大聖人は弘安五年御入滅に際し、別しては日興上人に、総じては門下一同に重大なる御命令を遺されました。
すなわち一期弘法付嘱書に
「日蓮一期の弘法・白蓮阿閣梨日興(に之を付嘱す。本門弘通の大導師たるべきなり。国主此の法を立てらるれば、富士山に本門寺の戒壇を建立せらるべきなり。時を待つべきのみ。事の戒法というは是なり。就中我が門弟等此の状を守るべきなり。」と。
また三大秘法抄には 「戒壇とは王法仏法に冥じ仏法王法に合して、王臣一同に本門の三秘密の法を持ちて、有徳王・覚徳比丘の其の乃往を末法濁悪の未来に移さん時、勅宣並びに御教書を申し下して、霊山浄土に似たらん最勝の地を尋ねて戒壇を建立す可き者か。時を待つ可きのみ、事の戒法と申すは是なり。」と仰せであります。
これすなわち"広宣流布の暁に、一国の総意を以って富士山に国立戒壇を建立し、日本を仏国土とせよ"との御命令であります。
この御遺命を奉じて、日蓮正宗は、七百年来、代々の御法主上人はもとより、僧俗一体となり身命も惜まず国立戒壇の実現に邁進してきたのであります。
まさしく、広宣流布・国立戒壇をめざし、折伏弘通に励むことこそが、大聖人の仰せのままの信心修行であります。
しかるに近年創価学会は、国立戒壇に対する邪宗の怨嫉・世間の批判を恐れ、これが選挙に不利をもたらすとして、無慚にも国立戒壇を放棄し、俄に立てた正本堂を御遺命の戒壇と偽わり、この旨を文部省にも通告し、ついに一国を欺きました。しかのみならず世間に諂って邪宗謗法とも于を結び、正本堂の完工式には、はるばるローマからキリスト教の神父まで招いたのであります。
これ、日蓮大聖人の御遺命を破り、謗法厳禁の誠めを犯す所行でなくてなんでありましょうか。 大聖人の教えに背き奉ることこれより甚しきはありません。
御金言に云く「吾一門の人々の中にも、信心もうすく、日蓮が申す事を背き給はば蘇我が如くなるべし」と。大聖人の仰せの中には、国立戒壇の御遺命は最も重く、もしこれに背けば御金言のごとくいかなる者も功徳を失い身を亡ぼします。今日学会員が功徳を失いつつあるのはまさにこのゆえであります。また「仏法は体・世間は影」であれば、仏法が曲れば国は必ず傾きます。
正系門下におけるこの仏法の乱れを見て、大聖人はいかようにお悲み遊ばすことでありましょうか。されば、大事の御遺命まさに失せんとする時、黙って見ている者は大聖人の弟子ではありません。よって妙信講は日差正宗の一講中として、昭和四十五年以来身命を賭して御遺命守護の御奉公に立ち上っているのであります。
あなたはここに宿縁深くして、御遺命守護の大事に気づき、いま大道念を以って妙信講に馳せ参じられました。この御奉公こそ日蓮大聖人への最大の御報恩、また自身の大功徳を成ずるものであります。
本日よりは、いかなる障碍あるとも、仏勅を受けて立つ妙信講の一員なりとの大確信に立ち、御遺命守護の大仏事に身を投じ、以って御本仏大聖人の御賞嘆をも蒙るべきであります。
以上。