顕正会短信 2008.04.23
顕正会、長年のビデオ拠点・茨城県古河市から撤退?

 まず、顕正会がここ数年で起こした勧誘に絡む事件をおさらいしておこう。

 2005年 7月 横浜事件 逮捕者2名
 2006年11月 行田・入間事件 逮捕者4名
 2007年 1月 小田原事件 逮捕者3名(本部家宅捜索)
 2008年 1月 新潟事件 逮捕者2名(本部家宅捜索)

 このほかに、2007年12月に東京会館内の男性用トイレで会員と思われる男性が刃物で刺されて負傷するなど、何かとお騒がせである。

 さて、この中の「行田・入間事件」の影響がジンワリ効いてきたのか、顕正会が少なくても十数年に渡ってビデオ放映会場として確保してきた茨城県古河市内の公共施設が2月度総幹部会に使用された後、3月度総幹部会・4月度御書講義の直近2回、会場リストに掲載されていないことが判明した。

 ご存知のとおり、「行田・入間事件」の「行田事案」では、顕正会婦人部城北支区総班長(当時)ら2名が、被害者を古河事務所へ連れて行ったことが判明し、事務所は埼玉県警の家宅捜索を受けた。テレビニュースでも事務所が入居しているマンションの外見が大写しされた。しかし当時不思議なことにインターネット上の顕正会擁護派、アンチ派いずれのホームページを検索しても、古河事務所の住所が判明しなかったのだ。そこで、事件を報じる映像とネット調査、それと顕正新聞に記載された古河事務所の電話番号から、古河市中央にあるマンションであることを突き止め、このマンションを賃貸物件として不動産業者が仲介していたことから、どうやら「顕正会古河事務所」としてではなく、「個人」での賃貸契約だったのではないかと推測した上で続けよう。この古河事務所、顕正会風にいえば、「非公開の自宅拠点」のようなものだった。この部屋に住んでいる「S」という女性が、古河市内のビデオ上映会場責任者として会場使用申請をする傍ら、婦人部城北支区などの「拠点」としていわゆる北関東エリアでの入信勤行などに使用させていたものと思われるが、昨2007年4月末で閉鎖された。これは、賃貸契約の解除による「S」の移転によるものと思われるが、その後も「S」は携帯電話の番号を公開してまで、会場責任者として、古河市内の公共施設を毎回のようにビデオ上映会場として借りていた。しかしとうとう2月総幹を最後に会場リストから名前を消した。同時に「S」がどうなったのかも知りえることができなくなった。一般的にこういうパターンは「脱会」「活動停止」したと受けとめてもよいだろう。そして古河市内の会場使用申請をする人物がいなくなった。こう考えるのが自然で妥当だ。

 顕正新聞2007年4月15日号には「古河事務所4月末閉鎖 今後は本部会館や宇都宮会館を利用して」という囲み記事が掲載されたが、果たしてハメ撮り好きの法華講員にあれこれイジられてそのブザマな映像を全世界に発信されてしまうような情けない幹部が揃った宇都宮会館なぞ今更誰が行くか?

 さて、こう考えてみると、顕正会の外部ビデオ上映会場というのは、その地域に住んでいる婦人部のために借りられているのだろう。子連れ、高齢、家事などの都合で遠い会館へ行くことはなかなかできない。男子や壮年だけでは外部会場をいっぱいにできるほど集まれないのは明らかだ。また、ビデオ会場の分布からその地域の顕正会の勢力がある程度読み取れよう。古河市のある茨城県の場合、県南部のつくば、つくばみらい(旧水海道)、土浦あたりに多く、逆に日立や久慈などの県北部は、会場を借りるほどの勢力もなく、会場責任者を任せられるだけの人材もないのだろう。公称で5万3千会員がいるという茨城県だが、何度降格されてもシガミついていないとほかに居場所がないような男子幹部などがいくら集まっても結局は「砂上の楼閣」だ。
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