顕正会短信 2008.10.14
熊本で会員2名が強要で逮捕 本部再び家宅捜索
今回は幹部の関与と組織的指示の裏づけも視野に

 すでに毎日・朝日・産経の各電子メディアで報じられたが、相手の意志に反して強引に入会届を書かせたとして、熊本県警警備1課と熊本北警察署が9 月30日、熊本県宇城市松橋町豊福の職業不詳、山下幸一郎(36)と同市小川町北海東の岡村治(22)の両容疑者(いずれも顕正会員)のを強要容疑で逮捕した。

 熊本県警の発表によると、両容疑者は今年6月15日午後2時ごろ、山下容疑者の自宅や近隣の駐車場などで、熊本市に住む大学生の男性に対し約3時間半、「信心しないと成仏しない」などと脅して入会届を書かせた疑いがもたれている。大学生が熊本北署に被害届を出し、捜査が行われていたもので、両容疑者は「意志に反した勧誘ではなかった」「勧誘したが、強要はしていない」と容疑を否認し、顕正会本部では「詳しい内容は聞いていない。コメントすることはない」としている。

 このコメントが凶と出たのか、熊本県警は10日朝から約40人体制で本部と鹿児島県霧島市の幹部会員宅への家宅捜索に及んだ。「アサヒコム」 (10日17時29分配信)によると、報道陣がカメラを構えるたびに顕正会関係者数人が段ボールの板を構えるなどして撮影を拒んだとのことだが、やることがチンケで失笑すら沸かない。

 さて、鹿児島県霧島市の幹部会員とは、男子部8隊のI隊長を指すと思われる。逮捕された山下・岡村の両容疑者の上長である。熊本県警の発表によると、2人が「入会届は霧島市の男性会員宅を経由して本部に送った」と供述したため家宅捜索に踏み切ったとのことだが、この供述は顕正会にとっては致命的なものとなろう。顕正会の勧誘が「統率された指示」の元に行われているという実態を熊本県警が掴んだ「証拠」となったからである。

 しかしここから先の実態解明は困難であろう。なぜなら、顕正会の連絡は「顕正新聞」以外の紙媒体を用いずほとんどが「電子メール」でやり取りしているからである。そして万一の家宅捜索に備え、本部をはじめ全国の会館・事務所・自宅拠点では頻繁にパソコンのデータ消去が行われているはずである。高性能のデータ消去ソフトを用いればほぼ復元不可能だ。また会員間のやりとりは携帯やPHSのメールがほとんどであり、都市部では多くの活動家が「メール無料」を謳うウィルコムのPHSを持っている。もっとも、熱心な若年層の活動家などは、固定電話も引けないような生活状況に陥っていることが多いのだが。
inserted by FC2 system