フェイク 419号
「TIME」誌「顕正会はカルト」と烙印
浅井一派はオウム真理教を凌ぐ不気味な邪教
「国家宗教を目指して若者の人生を狂わせる」と


 米国の有力週刊誌「TIME」7月8日付が顕正会(本部=さいたま市)を「宗教セクト、カルト」として取り上げている。タイトルは「カルト ショック」で、反社会的な「法の華三法行」「ライフスペース」、更に地下鉄サリン事件で世界中を震撼させたオウム真理教を例に挙げながら顕正会を「不気味なセクト、カルト」と批評。「週刊新潮」のような日本の三流誌と違って的確な記事である。

 日顕宗の法華講・妙観講員がニセ法主を「盲信」しているのに対し、顕正会員は「狂信」という表現がピッタリの邪教団で、会長・浅井昭衛の一声があれば「流血の惨」も辞さない暴力教団だ。これは学会本部に殴り込んだり、妙観講と乱闘騒ぎを起こしたことで実証済み。この顕正会の危険な体質を「TIME」誌は巧みに抉り出している。

 同誌は「宗教セクトの70歳の指導者」である浅井昭衛について「癒し手で、彼だけが変革できる日本の不吉な災いを見通せる予言者」とは、会員の目から見た評価だと揶揄。そして日本には2千を超える「新宗教」があり、その中には脚への崇拝を促す「法の華三法行」、リーダーが人間を超越した力を持つから食事も入浴も睡眠も不要だと言い、信者を殺害しミイラ化した死体をホテルの部屋に放置した「ライフスペース」、東京の地下鉄で死をもたらす化学ガスを撒いて通勤者を襲撃したオウム真理教について述べた後、これら邪教を凌ぐのが顕正会だと紹介。

 同会は88万余人の信者を有し、6月だけでも1万1千人を新たに巻き込み「入会のため学校をやめた高校生、仕事を辞めた人が大勢いる」「顕正会の国家主義的主張は若い男性を引き付け、自衛隊員にも及んでいる」と暴露している。よく取材して書かれた記事だが、若干、補足すると、教職にありながら勧誘活動に熱中し、教育現場を放棄して生徒を事故死させた例、生徒を自殺に追い込んだ例、子供の悩みで相談に訪れた婦人を無理に入会させて寄付金も強要した児童相談所の係官など、浅井に騙されて人生を踏み外した不幸な事例は枚挙に暇がない。

 特に、テレビ、新聞で大々的に報じられたのは平成12年3月18日、秀島裕展・一等陸佐(旧陸軍大佐に相当)が違法射撃で逮捕された事件だ。秀島は将来、陸上自衛隊の最高位「陸将」と目されていたエリートだったが、顕正会の会合に参加して浅井に洗脳され、退職に追い込まれた犠牲者の一人である。臆病な浅井はインタビューに応じることはなく、長男の克衛(39歳)が「TIME」誌に回答。それによると顕正会(以前は妙信溝)は彼の祖父(甚兵衛)が始めたと説明、顕正会は他の日蓮宗各派と異なり「日本の国家宗教」を目指し、克衛は「今もそれを信じている」と言う。憲法を改悪し、日蓮大聖人の教えにはない国立戒壇の建立が顕正会の邪義である。克衛は「日本中の1億3千万人を究極的に引き込む。

 10年か、20年でそうなる。日本だけでなく宇宙全体だ。巨大な力が近づいている。社会は混乱し教育や政治スキャンダルも問題がある。また、地雷など大災青が起こり、中国が我々を侵略してくる。その時、人々が私達の所へ来る」というのが克衛の戯言である。以前は「ソ連が侵攻してくる」と恐怖を煽っていたが、ソ連の崩壊後は「中国・北朝鮮が攻めてくる」と説を変えた。「TIME」誌は顕正会と同じょうな主張をしていたオウム真理教が、仏教とヒンズー教の曲解を説き、啓示的教理に陥っていったと、この種の邪教の危険な体質を指摘している。

 この後「TIME」誌は集会の様子をルポ風にまとめ、浅井は仏陀の言葉を引用しなかったと書いているが、それは浅井の話が釈迦や法華経とは無縁の我見だからにほかならない。

 最後は中年女性の「日本に大災害が起こり、浅井先生が指導者になる。私達を救えるのは先生だけです」との狂気の話を紹介している。この中年女性も、克衛も共に「大災害待望論者」のようだが、これは「直下型大地震で首都圏が壊滅する」という浅井の持論の受け売りだ。但し、幸いにも浅井の地震予知が当ったことは一度もない。こんな浅井への狂信が顕正会の実態であり、若者を狂わせる邪教は根絶せねばならない。
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