フェイク 第404号
顕正会の暴力勧誘に相次ぐ被害
浅井昭衛に洗脳された狂信者の事件簿
「ちょっと待て」と首を締め気絶させて逮捕さる
<愛知県>

 邪教・顕正会(会長=浅井昭衛、本部=さいたま市)の強引で非常識な勧誘が今、社会問題になっている。電話で騙して呼び出した相手を監禁して入会を強要し、拒否すると殴る蹴るの暴力を加えるのが常套手段だ。

 この際、顕正会員から度された数珠や経本を手にしたら最後、本人が知らないうちに「会員」にされてしまう恐るべき暴力団体である。特に、高校生や若い人達が狙われるケースが多い。

 以前は東京・千葉・神奈川・山梨・埼玉など関東近県が事件の多発地帯であったが、最近は東北・近畿・中部などでも暴力勧誘事件が広がり、各地の警察に被害届が相次いでいる。

 この度、判明した悪辣な事件の暴行犯は東海市に住む前川某(20歳)という顕正会員で4月下旬、熱田署に逮捕されていた。

 前川は無職だが、顕正会の狂信者で、名古屋情報専門学校の同級生であったTさん(20歳)を電話で言葉巧みに呼び出した。「懐かしい」「会って話がしたい」等々の甘言に釣られて出向いて行ったTさんを待っていたのは前川と顕正会幹部の二人。この二人はTさんを車に乗せて監禁状態にしたうえ、いきなり顕正会への入金を切り出した。

 “騙された”と直感したTさんは前川らが引き止めるのを振り切って車から降りた。すると、何処からともなく10人程の顕正会員が現れてTさんを取り囲んだ。身の危険を察知したTさんは「帰る」と言って足早に歩きだした。暴行事件が起こったのは、この時である。一人の顕正会員が「ちょっと待て!」と言ってTさんの襟首を力一杯つかんで引っ張った。

 Tさんは首を締められた格好で呼吸困難になり、みるみるうちに顔面蒼白、極度の緊張と恐怖心もあって気絶し、その場に倒れこんだ。

 これが顕正会の勧誘の手口である。この一事を見ても顕正会が暴力団よりも悪質な反社会的集団であることが分かる。

 Tさんの様子をうかがっていた顕正会員が驚いた口調で「オイ、意識がないぞ」と叫んだ。さすがの顕正会員もTさんを殺す気まではなかったので急いで救急車を呼んで近くの病院へ運んだため、殺人までには至らなかった。だが、場合によっては死亡事件につながる危険性もあり、中日新聞(5月2日付)は「宗教団体『顕正会』」と明記して報道していた。

顕正会事件記録

 ここ10年間の顕正会員の主な事件・事故は次の通り。

★平成 4年 3月21日 石川正美、田口昌広が入会強要で逮捕
★平成 5年 1月15日 M・Yさんが焼身自殺
★平成 9年 9月17日 K・Hさんが自殺未遂
★平成 9年11月 9日 大塚浩が入会手続き直前に覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕送検
★平成10年 1月23日 大高毅、大八木達也、岡崎弘、塩谷雅幸が入会強要、監禁、暴行で逮捕、送検
★平成10年 3月14日 大浜浩幸が暴行現行犯で逮捕
★平成10年 6月21日 顕正会員の山城千賀子が交通事故死
★平成10年 8月17日 深谷恵美に入会強要された生徒が自殺
★平成10年 9月 八戸市の沢口幸子が入会強要 退職処分
★平成10年10月 Y・Sさんが首吊り自殺
★平成10年12月17日 H・Kさんが薬師峠山中で首吊り自殺
★平成11年 3月10日 児童相談所相談員の吉井佐江子が婦人を入会させ布施も強要
★平成11年 4月 4日 平本智明暴行、被害者と和解
★平成11年 4月16日 高橋功治入金強要、暴行で逮捕
★平成11年 7月 5日 関貴光が入会強要、暴行現行犯で逮捕
★平成11年 7月 7日 藤沢事務所を警察が家宅捜索
★平成11年 7月27日 田中雄大ら6人が交通事故、重傷
★平成11年 8月11日 N氏(30歳)が首吊り自殺
★平成11年 8月27日 岡田修一、木次勉が交通事故で骨折重傷
★平成12年 3月18日 秀島裕展・一等陸佐が違法射撃で藩逮捕
★平成12年 5月 2日 丸山陽三が強制猥褻で逮捕 余罪多し
★平成12年 6月21日 増田、三沢、有泉が入会強要、監禁
★平成13年 2月25日 労基署の職員が塵肺患者に入会強要
★平成14年 7月 2日 桜井裕也らが入会拒否の青年に暴行
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