フェイク 第67号 1998年(平成10年)9月23日(水)
合宿の費用をピンハネ、ビデオとカセットを乱売
億単位の金を懐に入れ笑いが止まらぬ浅井昭衛
二百円の冊子を五千部も買ったバカな女子部員も


 顕正会の浅井昭衛は、日顕が大御本尊を安普請の新奉安殿の、しかも、中古の仏壇の中に閉じ込め奉った暴挙に狂喜し、この度、次のようなウタを詠んだ。「畏みて 不思議の還御 仰ぎ見つ ただ紅の 涙したたる」浅井は現在、このお粗末なウタを顕正会員にロずませながら強引な勧誘に狂奔させているが、浅井自身は金儲けに余念がない。昨年夏、「日蓮大聖人に帰依しなければ日本は必ず亡ぶ」という原価約四十円の貧弱な冊子を二百円で乱売して荒稼ぎした味が忘れられない様子で、今年は七月末から八月下旬にかけて栃木県の鬼怒川温泉で開催した合宿研修会で再びボロ儲けを目論んでいる。浅井の金儲けの手口は、まず、参加費用のピンハネ、次が研修会の模様を収めたビデオやカセット・テープの販売である。

 研修会参加者の話によると、参加費用は一人三万円だったが、料理の内容や団体割引を考慮して計算すると、ホテルに納入した金額は約二万円、これに交通費とか四枚のコピー代などの諸経費を加味しても約五千円ほどが顕正会にピンハネされたのではないかと語っていた。いかに浅井でも、そこまで悪辣なマネはするまいと思うし、ホテル側が口を噤んでいるので断定は出来ないが、ピンハネの額は一人につき二〜三千円程度ではないだろうか。

 少なく見積もって二千円としても、参加者は女子部が四千二百人、男子部が二千二百人、壮年部が六百人、婦人部が八百人(子供が五百二十人)で、大人だけでも合計七千八百人。それでも浅井がピンハネした額は、ナント、一千五百六十万円という巨額にのぼる。

 研修会参加者は、一部の人を除いては自分達が金儲けの手段にされているという実態にも気付かず、「十五年後には一千万達成を」と無茶な檄を飛ばして会員獲得に狂奔させようとする浅井の話に涙を流していた姿が哀れでならない。

 次に、販売しているビデオは女子部が全体集会と芸術祭の二種類、他の各部は全体集会のみだが、いずれも一本二千円。

 このビデオの制作は本紙第44号で詳しく紹介した通りだが、使うのは一本百五十円程度の安物のテープ。ダビングは「M2010」という機器を使い、小池、阿部、町田、浅野らが徹夜で行なうので制作費はタダ同然。彼等の給科は十五万円で安月給を嘆いていたが、浅井の給与所得二千万、愚息・克衛の八百万に比べると確かに安い。

 ビデオの表面に貼るシールも手作りで、ビデオテープと一緒に地方の事務所に発送し、それを事務所で切り取って糊付けするという具合である。

 加えて、カセット・テープが各部共一本千円。参加者がビデオとカセットを一本づつ買うと売上額は約三千万円になるが、顕正会本部では参加しなかった会員を対象に、この十倍の三億円の売り上げを狙っているらしい。

 窓口の担当者も「『女子部芸術祭』のビデオは飛ぶように売れている」と語っていた。合宿研修会の後、今月二日に「還御を祝し奉る記念大会」と称して東京国際フォーラムで開いた集会のビデオは二千九百円、カセット・テープは千八百円。「装丁も美しく鮮やかな色調の特製ケース」と謳っているが、天理教を彷彿とさせるこの紫色の特製ケースの原価は、たった二十円。僅か二十円のケースで見栄えを良くして従来のビデオより九百円も割高の定価を付けている。この記念大会の内容は正本堂に関するビデオの上映、小学校の学芸会のような演奏会と、たわいない浅井の話である。

 浅井は今年四月、機関誌「富士」の発行を不定期とする旨、発表したが、それは四百五十円の「富士」より、簡単に出来て二千円の高値で売れるビデオの方が儲かるからに他ならない。

 昨年夏の諫暁書は友人、知人、親戚、同窓生などあらゆる人々に郵送せよ、との浅井の指示で一人が数十部、数百部と購入させられていた。

 この冊子の原価は四十円そこそこだが、定価は千円。それを会員に二百円で売り付け、その際、「差額の八百円は本部で負担している」と説明していたから、それを真に受ける会員も現れ、女子部第十九区のS班長のように五千部も購入して郵送した大バカ者もいる。冊子の代金だけで百万円、郵送費は貯金してきた学費を使い果たしたということだ。

 この冊子も再刊し、二匹目の柳の下のドジョウを狙っている。
inserted by FC2 system