フェイク 第1014号 2009年(平成21年)4月11日(土)
「浅井昭衛はテレビ狂の大バカ者」
定額給付金に関する見当違いの戯言を粉砕
日曜勤行で無知な顕正会員に捏造話


 顕正会・浅井昭衛の毎度の与太話に付き合う暇はないので、これまでは捨て置いてきたが、今月五日の日曜勤行での戯言は看過できない。まず、浅井が「聖愚問答抄」講義の中で述べた捏造話の骨子を紹介する。

 浅井は、生活支援の定額給付金を公明党が党利党略で提案したかのような暴言を吐いたあと「次の選挙を有利にしようというんで福田さんに対して押し付けた。福田さんはその屈辱に耐えかねて投げ出しちゃったんですね。要するに、やりたくない事をやらせるという事が屈辱だと言って投げ出しちゃった訳でありますが、今になってみて、あの定額給付金というのは、みんなに評判が悪いでしょう」

 この邪見は浅井流の的外れ地震予知と同じで、公になっている事実すらも、まったく踏まえていない。

 福田首相が退陣を表明した理由は、首相自身が会見で述べたように「緊急経済対策や消費者庁設置などを実現するため、体制を整えた上で国会に臨むべきだ。新しい布陣のもと、政策の実現を図っていかないといけないと判断し、辞任を決意した」ものであった。

 定額減税の問題とは全く無関係の話だ。

 首相辞任の真意が「新体制による局面打開」にあったことは、朝日新聞の詳細な「辞任検証」記事(昨年九月七日付)でも裏付けられている。

 そもそも「定額給付金」については、マスコミや野党の政治家が批判しているだけで、受け取る国民の間では歓迎する声が大半だ。産経新聞(一月十三日付)の調査でも「給付が決まれば受け取る」が八十五%を占めた。

 評論家の田原総一朗氏は「野党やマスメディアが盛んに批判したために、少なからぬ国民が、給付金には胡散臭さを示さないと具合が悪いと思っている」と指摘(『週刊朝日』一月二十三日号)。

 北村晴男弁護士もテレビ番組で「マスコミのミスリードが大きいので、気をつけてもらいたい」と苦言を呈していた(十一月九日「ザ・サンデーネクスト」)通りである。

 浅井の今回の話は、まさしくマスコミにミスリードされた姿を露にした形だ。

 その当の浅井は、先の「講義」の後半でマスコミ批判も展開している。いわく。「マスコミは大衆迎合主義だ」「テレビを見て、みんなバカになってきた」と。だが「毎日、テレビの見過ぎでバカになっている」のは浅井自身である。

 顕正会では「テレビをみるな」「マスコミを信じるな」と、普段から会員への目隠しに躍起だが、浅井自身はテレビ狂である。会員が暴力勧誘に狂奔している間、自分は時代劇やお笑い番組に夢中になっている。その浅井が講義の中で矛盾を晒けだしてしまったのだ。

 こんな与太話を有り難がって拝聴させられる末端会員こそ、いい面の皮である。

 それにしても「聖愚問答抄」講義で、浅井の「愚者マル出し」の姿。聖人と愚人の問答ならぬ、愚者と愚者の「グシャグシャ問答」になっていた。

 この日の勤行会を後にした参加者が帰途で話していたことも印象深い。「今日のご指導だと、浅井センセイ、定額給付金は受け取らないんだろうね」
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