フェイク 第876号 2007年(平成19年)12月5日(水)
浅井昭衛、供養して袱紗を貰い大喜び
顕正会のDVD「正本堂 崩壊す」を斬る

当初は日達法主の話に賛同し、後で難癖


 前号に引き続き、欺瞞に満ちた顕正会製作のDVD「誑惑の正本堂 崩壊す」を取り上げ、浅井昭衛の妄想と作り話を暴き、粉砕する。

 解説文を担当した浅井は、己一人が大聖人の正義を守護したかのような話を捏造しているが、都合の悪い点は隠している。浅井が今の顕正会員に隠しておきたい第一点は、正本堂の意義に賛同して、御供養に喜んで参加したことである。

 当時を知る会員が少ないのをいいことに、DVDでは触れていないので、まず、その事実を明らかにする。

 昭和四十年五月の幹部会で、その三ヶ月前の二月に開かれた第一回正本堂建設委員会での日達法主の話に賛同した浅井は、正本堂が建立される旨、報告したあと「妙信講も宗門の一翼として講中の全力を挙げ、真心を込めて猊下に御供養をさせて頂く」と、得意満面だった。その後も「広宣流布の時は来ている」等と明言していたところをみると、浅井自身も御遺命の戒壇と思っていたのではないのか。昭和四十年、顕正会(当時は妙信講)が供養した金額は約八百万円だった。

 同四十四年八月の幹部会で浅井は「正本堂建立御供養に対し、今回その志をめでられて猊下より袱紗を給わった」と大喜びしていた。

 ところが、今回のDVDでは昭和四十年二月十六日の正本堂建設委員会で細井管長が語った正本堂の意義について「その論旨は矛盾撞着・支離滅裂で、ごまかしに満ちていた」と述べている。当時は日達法主の語った意義に賛同して御供養しておきながら、後になって難癖をつける。このように主張を二転三転させるのが浅井である。因みに、この建設委員会で日達法主が述べたのは重要な意義である。「大御本尊のおわします堂が、そのまま戒壇であります。したがって大本門寺建立の戒も、戒壇の御本尊は特別な戒壇堂ではなく、本堂にご安置申し上げるべきである」と。

 そして百六箇抄の「三箇の秘法建立の勝地は富士山本門寺本堂なり」、また「日興嫡嫡相承の曼茶羅を以て本堂の正本尊と為す可きなり」を通して、「今日では、戒壇の御本尊を正本堂に安置申し上げ、これを参拝することが正しい」「もしこの建立にあたって、少しでも傷がつくようなことがあれば、それは宗門あげての恥にもなります」(「大日蓮」二二九号)と指南した。

 どこが支離滅裂なのか? むしろ「傷」をつけて「恥」になったのは浅井昭衛だ。

 浅井が正本堂について文句を言い始めたのは、建立の主導権が学会にあることへの嫉妬からである。自己顕示欲の強い浅井にとって、我慢ならなかったのだ。

 この浅井の異常なまでの言動が激化し始めたのは昭和四十五年三月で、藤原弘達著の出版を巡って共産党など各党が学会に対して集中砲火を浴びせている最中であった。学会攻撃の好機とみた浅井は、卑劣にも、四面楚歌の学会の背後から矢を射かけたのだ。

 浅井は国柱会の田中智学の口真似で「国立戒壇」を繰り返しているが、「国立」とは「国家によって設立・管理されていること」(広辞苑)である。浅井は謗法の供養を受けない日蓮正宗の建物を国民の税金で建てよと言うのか? 実に矛盾撞着の主張だ! (つづく)
inserted by FC2 system