フェイク 第615号 (発行=2005.07.28)
神奈川県警、顕正会の会館など一斉捜査
浅井昭衛に洗脳された狂信者達の犯罪
大学生を監禁した二人の会員を逮捕


 狂信者集団の顕正会(会長・浅井昭衛)の会員が二十八日、勧誘を巡る悪質な犯罪行為で神奈川県警に逮捕された。 今回は東京都内に住む二十歳の大学生を監禁していたもので、逮捕されたのは横浜市泉区の大学生、石川秀樹(二〇歳)と行徳祐一(二八歳)の二人。 神奈川県警・警備部は、横浜市港北区にある顕正会の横浜会館など、あわせて五ヶ所を一斉捜索。違法な勧誘活動の実態について詳しく調べる方針である。

 警察の調べによると、石川と行徳の二人は、今年五月五日夜、東京・多摩市に住む大学生を呼び出し「顕正会に入会しろ」と強引に勧誘し、横浜市内の民家に連れ込み、監禁した。 この大学生は携帯電話も取り上げられ「帰宅しては駄目だ」等々と言われて、監禁されたという。

 悪質な勧誘を強行する顕正会会員の逮捕・送検は、これまでにも頻発している。 平成四年八月には高校生を脅して入会を強要、無理に押印させた石川正美、田口昌広の二人が千葉県警柏署に逮捕されたが、この時の警察の調べでは被害者は高校生十七人にものぼっていた。

 この時、浅井昭衛が「善につけ悪につけ、『日蓮正宗顕正会』の名前が日本国中に知れわたるのは大いに結構なこと」(平成四年九月二十五日の幹部会)と開き直りの発言をしたことから、これ以降も事件が多発。

 最近でも平成十三年七月には千葉中央署が、暴力行為処罰法違反の疑いで桜井祐也、太田隆司らを逮捕した。同会への入会を断って逃げようとした男性(一九歳)に殴る、蹴るの暴行を加えた。

 同じ時に、秋田署は田中えりな(当時二五歳)を邸宅侵入と暴行の疑いで逮捕した。 田中は女性会社員(当時二六歳)の自宅に侵入して、玄関先で、その女性会社員に暴行を加えたのだ。

 平成十四年六月、高知市内で母(当時五五歳)と娘(当時三四歳)が刃物で刺されて死亡した凶悪事件があった。この犯人も顕正会壮年部の高知地区部長・宇高明男だった。

 保土ヶ谷署は平成十五年十月、二人の会員を送検、翌十一月、神奈川県警公安一課は強引に勧誘をした松野登志彦、和田茂樹の二人の顕正会会員を逮捕。今年三月にも、別の男性会員を逮捕、送検している。

 また、学会員宅に上がり込んで御本尊を強奪する常習犯でもあり、その点、大石寺理境坊に所属する妙観講(講頭・大草一男)と並ぶ犯罪者集団である。

 顕正会は昭和十六年に日蓮正宗 妙光寺所属の一法華講として発足。中心者の浅井甚兵衛(故人)・昭衛父子は自己顕示欲と我見・邪見が強くて宗内の嫌われ者。昭和四十九年八月には日達前法主から講中解散処分を受けたが、同五十七年に「顕正会」に改称し、強引な勧誘を続けている。

 電話で呼び出しては入会を強要し、拒否すれば拉致監禁。一旦、入会して退会を希望すれば膝蹴りなどの暴行を加えて阻止する。

 これら凶悪事件の背景には浅井の「平成二十五年迄に一千万会員を達成せよ。達成できなければ、日本が必ず滅びる」との狂った思想がある。洗脳された会員には暴力事件で逮捕されることなど問題ではないのだ。
inserted by FC2 system