フェイク 第603号 (発行=2005.05.16)
日顕は「血脈断絶論者」だった
日顕宗が浅井の対決申入れに珍回答
ビール片手に「血脈が切れたって別段いいんだ」


 日顕宗の「青年僧侶邪義破折班」は今回の顕正会・浅井の「対決申し入れ書」には無かった「血脈断絶論」にも言及し、陳腐な反論を書いている。

 破折班が取り上げているのは浅井が平成十一年四月に語った次の内容である。

 「細井管長は昭和五十四年七月二十二日、入院していたフジヤマ病院で、臨終思うようにならず急死を遂げた。貫首の立場にある人が、誰もそばにいない時、一人で急死してしまった。よって御相承をすることが出来なかったのであります。まさしく御遺命に背いたゆえに、細井管長は御相承を『授ける』ことができず、阿部管長また御遺命違背の科によって『受ける』ことができなかった。『授』なく『受』なしであります」(顕正新聞 平成十一年四月二五日付)

 この「御遺命に背いたゆえに」は浅井の我見だ。日達師は日顕への相承の意思がなかった。また「『授』なく『受』なし」は学会の主張に便乗した説で、その意味では宗門が浅井を指し「突如として血脈が断絶したと言い出した。全く主義主張の一貫しないあきれ果てた変節漢である。(中略)登座後二十年も経ってからそのようなことを言い出すとは、正信会・創価学会のあと乗りも良いところである」「自分の都合で主義主張を変更する変節漢」との罵倒は的を射ている。

 そこで「変節漢」と指弾されても反論できない浅井に一つ重要な情報を教えてあげよう。実は、日顕自身が法灯連綿を否定する「血脈断絶論者」なのである。

 それは日顕が本行寺住職であった当時の昭和三十三年、教区内の末寺の御会式に向かう途中、同行の所化に語ったことがある。

 日顕は、これから御会式に参加するというのに所化を食堂に誘って、ビールをグイグイ飲みながら突然、日蓮正宗は血脈が途切れていると言い出したのだ。

日顕 お前は、血脈というものが切れたら、どうなると思う?
所化 いけないと思います。
日顕 君はそう思うか。そりゃ、しかし宗門の歴史の中には、そういうことがあるんだよ。
所化 あるって言いますと……?
日顕 歴史の中には切れたような感じもあるんだよ。要は「内容」なんだ。
   血脈が切れたって別段いいんだと俺はそう思うが、お前はどう思う?

 日顕の「血脈断絶論」を聞いたその所化は、余りの衝撃の大きさに当時のことを今も鮮明に記憶しているという。

 青年僧侶邪義破折班は浅井を変節漢と呼ぶのであれば、同じく日顕も変節漢だと糾弾せよ。或いは、日顕が変節漢でないのなら今も「血脈断絶論者」なのか?

 さて、破折班の幼稚な反論の中で、特に滑稽なのは山崎正友を擁護している箇所だ。山崎は「板本尊偽作論」(身延僧・安永弁哲著)を掘り下げ、本腰を入れて戒壇の大御本尊を攻撃せよ、と身延派の会合で煽った事実は本紙で詳報した。

 それを浅井が勝手に流用して日顕を攻撃したのだが、破折班は詭弁を弄して「(山崎が)日蓮宗の謗法を指摘した」と支離滅裂の弁解。

 折伏の経験もない山崎が、身延派に招かれた会合の席で、日蓮宗を破折することなど絶対にありえない。
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