フェイク 第602号 (発行=2005.05.15)
「浅井の主張は学会の二番煎じ」
日顕宗が浅井の対決申入れに珍回答
身延僧、邪教幹部を招くのが大石寺古来の化儀?


 邪教・顕正会の浅井昭衛が日顕に突きつけた「対決申し入れ書」に対し、日顕側は「大白法」の四月十六日付に続いて五月一日付でも頓珍漢な反論をしている。 本号では浅井の日顕攻撃、それに対する宗門側の珍妙な反論を紹介しながら解説を加えることにする。

 まず、浅井は学会系の創価新報、各種文書を丸写し。「戒壇の大御本尊に敵対している身延派の悪侶を幾たびも大石寺に招き入れた」と攻撃した。これに対し宗門の「青年僧侶邪義破折班」の回答は「大石寺の見学を許可するのは本宗古来の化儀」だと、見学に限って許可していると、いきなり嘘をついている。 許可するのは見学だけ? かつて、宗門は国柱会の幹部や身延派の僧に御開扉を受けさせていたではないか。五十五世・日布が山川智応ら国柱会幹部、姉崎某など未入信の仏教学者に御開扉を許可し、参詣の御礼まで述べた謗法行為は有名だ。

 だが、顕正会は会館・事務所に、この日布の御本尊の複製を安置しているため日布の悪口が言えないのが辛いようだ。加えて大石寺近くの身延派本源寺の本間俊顕住職は何度も御開扉を受けていたと証言していた。

 次に、浅井は「高野日海をして蓮葉庵において饗応せしめた」と非難している。 これに対する宗門側の言い訳が面白い。「(大石寺に来た)日蓮宗僧侶の中に(高野日海の)大学の同窓生がいたから)蓮葉庵でお茶を出した」と弁解。まさに「招き入れて接待した」と告白しているのと同じだ。 そして宗門は「(浅井の主張は)創価学会の怪文書そのままの受け売りではないか。貴殿はいつから創価学会の飼い犬となったのだ」と揶揄している。

 一つ断っておくと、浅井は本紙も参考にしているが、本紙は「創価学会の怪文書」ではない。中立・公平な宗教関係の情報紙であることを念告しておく。

 更に、浅井が「(身延派の悪侶)一行を案内したのは大石寺内事部理事・小川只道。しかも、この小川は、帰着した佐藤順映に礼状まで送っている」と追及。その宗門側の弁明は「身延派日蓮宗の僧侶を案内したのは小川理事ではない。内事部の職員が案内した」と開き直っているから滑稽だ。どっちにしても身延僧を案内した事実に変わりはない。

 また、浅井は「(日顕が)昭和五十三年二月七日(中略)戒壇の大御本尊を『偽物』と誹謗した――この事実は、河辺慈篤の記録いわゆる『河辺メモ』に明らかである」と「同盟通信」等の丸写しで迫っている。 ここでも宗門側が「これは創価学会の『二番煎じ』である」として「河辺慈篤師の逝去を良いことに言いたい放題のことを言っている」と述べ、「記録ミス」と断じている。 河辺の死を良いことに大嘘を並べているのは宗門だ。メモ魔・河辺の記録の正確さは宗内でも定評があった。

 浅井の「奉安堂という大規模な礼拝施設を作り、各末寺・法華講に登山を強要しては収入の増大を図っている。これ戒壇の大御本尊を営利の具とする以外の何ものでもない」との主張に対し「登山参詣を奨励するのは当然」と強弁する。 法華講員は今後も「登山地獄」が続くことを覚悟する必要がある。(つづく)
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