フェイク 第510号 (発行=2004.04.21)
冊子の販売を「一国諫暁」とは?
金儲けを狙う顕正会・浅井昭衛の信心利用
終末思想で不安を煽り高校生らを勧誘


 狂信団体の顕正会が去る十八日、狂祖である浅井昭衛の邪義、我見を書き殴った冊子「日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」の発売を開始した。浅井に洗脳された哀れな会員達は、各地の顕正会館に競い合うかのように買いに走っていた。

 例えば、千葉の会館前では発売当日、約三百人程が行列して冊子を購入。早速、投函したり、公明党のポスターを貼っている家にも投げ込んでいた。

 印刷、製本に詳しい人の試算によると、この冊子の原価は、せいぜい五十〜六十円。それを会館では顕正会員に百円で販売し、一人に数十〜数百冊も購入させている。そして「諫暁書を一部送るごとに、日本の運命が変わるのだ。何としても大聖人様の大恩徳を知らしめるのだ、との思いを込めて、送ってほしい」との浅井の口車に乗せられて親戚、友人、知人、会社や学校関係者等に宛て、郵送料は自己負担で発送している。

 浅井は昨年末、四百ページの草案を書いたが、これだと百円で売っても儲けが少ない。そこで今年に入ってから約半分の二百三十二ページに抑えた。これで浅井の懐には億単位の金が入る計算になる。こんな浅井の魂胆を知らない会員は、「心血を注いで半分に凝縮された」と狂喜しているから滑稽の極みだ。

 これまで浅井は口癖のように終末思想を叫んできた。特に、昭和六十三年五月八日の幹部大会で、浅井は「ソ連軍が攻めてくる」と予告していた。

 ところが、そのソ連が消滅した。すると、平成四年十月、素知らぬ顔で今度は「中国軍が攻めてくる」と説を変え、その後は「北朝鮮が核兵器で日本を攻撃してくる」と言い出し、また、平成十年一月には「今年中に小田原地震が起こる。これはもう、間違いない」とか「首都圏を直下型地震が襲う」等々、頻繁に地震予知もしている。だが、幸いなことに当たった試しがない。

 こうして危機感を煽って「一国諫暁をしなければならない」と大騒ぎして会員達をその気にさせてきたが、蓋を開けて見ると何のことはない、自分の我見を書いた粗末な冊子の販売と発送を「一国諫暁」と誤魔化していたのである。

 平成九年七月にも似たような小冊子を発売したことがあった。その時のタイトルは「日蓮大聖人に帰依しなければ日本は必ず亡ぶ」という危ないものであった。 この時も浅井は、会員達に時間と費用を浪費させて各方面に郵送させた。

 だが、日蓮大聖人の仏法に帰依するため学会に入会する人々は大勢いるが、顕正会の邪義など聞き入れる人はいなかった。そこで、今回は「帰依しなければ」から「背く」に変えたのだが、今回も浅井の戯言が無視されることは間違いない。

 良識ある大人には相手にされないため、浅井が狙っているのが高校生や中学生である。五月十六日には横浜国際会議場で「全国高校生大会」を開く予定にしており、五千人を集めると息巻いている。浅井は高校生に小冊子を売り付け、校内で配布させるつもりなのだ。

 万一、変な日本の危機を語る高校生がいたら、それは「浅井病患者」の疑いが濃厚だ。早めに目覚めさせる必要性を痛感する。
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