フェイク 第483号
顕正会の勧誘は脅迫、拉致
「会員百万達成」のトリックを暴く
変説を繰返し会員を編す浅井昭衛


 邪教、顕正会が「会員百万を達成」とデマ宣伝、先月27日に記念総幹部会、今月7日には奉告式とやらを実施した。会長・浅井昭衛の狙いは宗門に復帰して牛耳ることで、通称も「冨士大石寺顕正会」と詐称している。正本堂、大客殿の破壊も日顕が浅井の建白書に影響されての暴挙だが、浅井は同会を日顕宗に高く売りつけようとの魂胆から「百万達成」と真っ赤なウソをついている。実際の会員数は10分の1にも満たない。約9割は誤魔化しの数字である。

 顕正会は卒業者名簿を使って無差別に電話するのが勧誘の常套手段。呼び出された人が入会を拒否すると拉致、監禁、脅迫し、無理に入会を強要する。自分でも知らないうちに会員にさせられている人達も多い。同会の執拗な勧誘が事件に発展し、警察沙汰になった例は枚挙に暇がない。最近も10月7日、神奈川県警保土ヶ谷署が23歳と24歳の男二人の顕正会員を書類送検した。

 警察の調べによると、二人は9月19日、横浜市保土ヶ谷区の路上で、同市内の男性(24歳)に「入会しないと災いが起こる。起きてからでは遅い」等と脅し、1時間近く執拗に付きまとった。また、神奈川県警公安一課は11月12日、茅ヶ崎市に住む松野登志彦(34歳)と藤沢市の和田茂樹(34歳)を逮捕。松野も和田も顕正会の活動家で、会社員(52歳)を呼び出して暴力的勧誘をした。この種の事件は全国で多発、特に、被害者が高校生の間に広がっている。来年5月に横浜国際会議場で「高校生大会」を開く予定だが、各教育委員会で問題視されている。

 自分の話に酔い痴れる浅井は過去に断言した内容を忘れて、自説を二転三転させる。会員獲得を煽る時も、地震予知にしてもデタラメな話ばかり。「百万達成」にしても平成8年迄、同10年迄、同14年迄とクルクル変えてきた。

 まず、その変説を紹介する。初めは昭和62年年8月号「富士」に掲載された「百万を目指せ」という号令である。「この百万をいつまでに達成するかについては、昨年(昭和61年)の武道館大総会ですでに定めております。この路線にいささかの変更もない。あと9年(編集部注=平成8年)で必ず成し遂げます」この浅井の計算は狂って9年経った平成8年、百万の半分も出来ず、変更に次ぐ変更だった。

 次は平成2年7月8日、横浜アリーナで開いた総会での浅井の話である。「私は、あと8年、平成10年までに、断じてこの百万を達成しようと決意している」この時、浅井は平成8年から同10年へと変更した。平成3年1月5日、合同班長会(板橋文化会館)で浅井は、こんな話をしていた。

 「この百万が、15年、20年先では遅い。それでは世界の激動のテンポから見て、破局に間に合わないのです……大聖人様の御守護を頂き、必ずできる」と。平成10年は過ぎたが、百万は出来なかった。「大聖人様の御守護を頂き』と言っていたが、顕正会の会員獲得を大聖人が守護する筈がないからだ。浅井は根拠も何もない理屈を、日蓮大聖人が予言しているかのように言うが、会員を増やそうと証かしているだけである。

 「平成10年迄に会員百万」の予言が当たらず、目標が達成できなかったのに世の「破局」はなかった。浅井の言う「破局」とは一体、何だったのか?所詮、顕正会の会員数と世界の動向とは関係ないのである。

 今度は平成7年5月21日、第26回総会での浅井の話だ。「私は、この百万を今から7年後の平成14年までに、断じて達成しようと決意している」と、また4年間も延ばした。浅井は何度も目標達成の時を延期したが、思うように進まないため平成7年6月、入会手続きを変更した。ナント、本人の署名、捺印を省略、会員が騙して呼び出した人の氏名を勝手に報告書に書いて提出するだけで新入会員になる仕組みである。

 これなら勧誘成果を煽られる会員が何かの名簿を入手すれば、幾らでも出来る。百万会員とは、まやかしの数字であり、公称百万の内の約9割は「被害者数」といってよい。
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