フェイク 第10号 (発行=1998.1.26)

顕正会員四人を神奈川県警が逮捕
深夜呼び出し入会強要、拒んだ男性を監禁・暴力(顔面などに約一ヵ月の重傷)


 顕正会(会員数は公称53万人、実数は約5万人)の会長・浅井昭衛(66歳)に唆された会員達が、またも暴力事件を起した。入会を強要し、これを拒否した善良な市民に集団で暴力を加えて重傷を負わせるという悪質な事件で一月二十三日までに四人が逮捕されたのである。

 この事件は朝日新聞に「宗教への入信強要した疑い、横浜、4人を逮捕」(24日付)、また、神奈川新聞では「入会拒否の男性監禁容疑の宗教法人会員4人 港南署逮捕」(同)と報道されたが、顕正会の暴力体質は今や社会問題になっている。

 逮捕された顕正会員は横浜市港南区鳥山野の会社員・大高毅(27歳)、同市磯子区岡村の郵便局員・大八木達也(22歳)、岡区洋光台の無職・岡崎弘(25 歳)、同区広地町の無職。塩谷雅幸(21歳)の四人。大高は同会男子部第三隊(隊長=斉藤暢)の副支隊長、他の三人はその配下である。

 調べによると、岡崎弘が昨年十一月、同市内の会社員M氏(25歳)を電話で騙して港南区内のファミリーレストランに呼び出し、顕正会への入会を迫った。これをM氏が断り、コーヒー代を支払って店を出ようとした時、顕正会員に衣服を捕まれ同店の駐車場に連れ出された。ここで顕正会員がM氏に暴力をふるい、顔などに一ヵ月の重傷を負わせたもので、これが同店の防犯用ビデオに撮影され動かぬ証拠となった。

 更に、犯人四人はM氏を乗用車内に監禁。同市青葉区しらとり台の顕正会員宅に連れ込み、数珠や経本を無理に持たせて経を唱えるよう強要した。

 M氏が呼び出されたのは十一月三十日午後十時、解放されたのは十二月一日午前二時だった。(次頁の参考資料を参照)

 神奈川県私学宗教家課の話では、顕正会員による入会強要のトラブルが他にも県内で数件、報告されているとのことだが、同様の事件は各地で起こっている。それを煽っているのは、浅井昭衛自身である。

 野心家の浅井は会員獲得の口実として、中国が日本に攻めて来るだの、北朝鮮が攻撃を仕掛けるだの、首都圏に大地震が起こるだのと、いたずらに無知な青年達に恐怖心を植え付け、それを防ぐには顕正会の会員を増やす以外にはないと洗脳し続けてきた。そして昨年六月、五十万を達成したと称し、八月の幹部会で「いよいよ一千万達成をめざして戦わなくてはなりません」と打ち出した。

 以来、浅井は各幹部にも機会ある度に「一千万達成」を強調させ、会員獲得に暴走させている。
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